説教要旨
1月10日 「神の心に適う者」
大村 栄 マタイ福音書3:13~17
◇クリスマスに生まれ給うた神の子イエスは、30才になった時、ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けた。ヨハネはユダヤ人の選民意識を批判して、「悔い改めよ。天の国は近づいた」(3:2)と叫び、それを聞いて大勢が「罪を告白し、ヨルダン川で彼から洗礼を受けた」(3:6)。罪を自覚し、悔い改めるのがバプテスマだ。
◇その時主イエスが登場した。ヨハネから「13:洗礼を受けるためである」。神の子に、罪の赦しや悔い改めが必要なのか。ヨハネは「14:それを思いとどまらせよう」としたが、主は「15:今は止めないでほしい」と言って川に入り、バプテスマを受けられた。
◇すると天から聖霊が鳩のように降り、「17:これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という神の承認が与えられた。洗礼とは、神の前に恐れを持ってひざまづき、神の意志への服従を約束することである。それを行った主イエスは、神に愛され、喜ばれた。
◇この直後に、主は40日間荒れ野でサタンの誘惑に遭われた(4:1-11)。私たちも洗礼を受けたのちに、様々な試練や誘惑に遭う。しかしそんな時に自分が洗礼を受けたゆえにジタバタせず、信頼する神が最善をなして下さると信じて平安を得ることができる。
◇主が水から上がると、「16:天がイエスに向かって開いた」。天が開くのは「天の国は近づいた」と同じ意味だ。悔い改めは人生の方向転換で、洗礼は人生の向きを天に向けて定める決断である。
◇その方向を定めたしるしとしてバプテスマを受け、それにより悪魔的な力にも負けない勇気と平安を得て、主イエスと共に生き、やがて主が開かれた天国への道を帰って行く。そんな生涯の道をたどるのがクリスチャンだ。私たちは今大きな試練の中にあるが、信頼と献身の信仰を持ってこの年を歩んで行くものでありたい。
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