説教要旨
    
5月2日 「聖書は天国の地図」 大村 栄
             申命記18:15~22 

◇神はイスラエルにモーセのような預言者を立て、ご自分の言葉を彼に託すと約束された。「15:あなた(イスラエル)の神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたし(モーセ)のような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない」。

◇預言者(牧師)が神の言葉を語る責任は非常に重いものだ。「19:彼(預言者)がわたしの名によってわたしの言葉を語るのに、聞き従わない者があるならば、わたしはその責任を追及する」。

◇だが預言者が人の言葉を神の言葉と偽って語ることもある。「21:どうして我々は、その言葉が主の語られた言葉ではないということを知りうるだろうか」。どうしたら預言者の語る言葉が真実だと分かるのか。新約以後の基準は「聖書」が正しく語られるかだ。これを真剣に語り、聴くなら、そこに神の言葉の真実が示される。

◇「わたしは神と話したことがない/わたしは天国へ行ったこともない/でもそれがどこにあるのか知っている/まるで地図をもらってあるように」(エミリー・ディキンスン)。この詩人の言う「天国の地図」が「聖書」に記された神の言葉なのである。

◇「22:その預言者が主の御名によって語っても、そのことが起こらず、実現しなければ、それは主が語られたものではない」。言い換えると、預言者の語る言葉は、その内容が実現した時に神の言葉であったと証明される。天国を語る言葉は、最終的には私たちが地上の命を終えた後に、初めて明らかになるのだろう。

◇だが私たちには「聖書」という「天国の地図」があるから、預言者がそれに添って神の言葉を正しく語り、それを真剣に聴くなら、人は天国に移される時を迎える前から、希望を持って地上の命を生き、平安の内に最期の時を迎えることが出来るのである。

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