説教要旨
    3月14日 犠牲の肉と血 大村 栄
         申命記12:13~19

◇出エジプト後、故郷に帰って新たな信仰共同体を築くために、イスラエルは十戒に基づく様々な掟を守るよう命じられる。

◇先ずは正しい礼拝のあり方について。「13:あなたは、自分の好む場所で焼き尽くす献げ物をささげないように注意しなさい」。今はコロナで教会に集まれず、各所で礼拝をしている方もいるが、これは非常事態だ。「14:主があなたの一部族の中に選ばれる場所」、これは後にソロモンが建てるエルサレム神殿での礼拝を指す。私たちも早く皆で集まり、神の選ばれた教会で礼拝を共にしたい。

◇礼拝の場所や方法を正しく守れば、「15:どの町においてもあなたの神、主が与える祝福に従って、欲しいだけ獣を屠り、その肉を食べることができる」。ただし食べて良い悪いものについての「食物規定」は厳しいものがある(14章3節以下参照)。

◇さらに「16:ただし、その血は食べてはならず、水のように地面に注ぎ出さねばならない」。なぜなら血は命だと考えたからだ。命は神のものだから、血は食べずに地に流して神に返す。

◇礼拝で動物の血(命)と肉を捧げ、その後に囲む食卓では、「15b:汚れている者も清い者も食べることができる」。口語訳聖書では「汚れた人も、清い人も」。さらに「18:息子、娘、男女の奴隷、町の中に住むレビ人と共に食べ、主の御前であなたの手の働きすべてを喜び祝いなさい」。家族だけでなく、奴隷から祭司職に就くレビ人に至るまであらゆる人々と、礼拝を中心とした信仰共同体が実現し、共に約束の地、天の故郷への旅を続けるのだ。

◇そのために流された犠牲の血は、十字架で流された血を示している。「神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました」(ローマ書3:25)。

◇「基督が解決しておいてくれたのです/ただ彼の中へはいればいい/彼につれられてゆけばいい」。八木重吉 

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