説教要旨
    11月22日 「神の前に立つ恵み」 三坂幸英先生
    <謝恩日礼拝>   列王記上19:1~18

◇北イスラエルの王アハブは「シドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻に迎え、進んでバアルに仕え、これにひれ伏した」(列王記上16:31)とあります。バアルは豊作をもたらす豊穣の神でした。

◇エリヤはカルメル山でバアルの預言者たち450人と競います。「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え」(18:21〉と叫び、エリヤの祈りが通じて勝利しました。

◇祈りには3つの応え方があります。①「すぐに聞かれる祈り」、②「後で聞かれる祈り」、③「祈りと違ったけれど、結果的に良い方向に聞かれる祈り」です。

◇怒ったイゼベルはエリヤの殺害を宣告し、それを聞いたエリヤは恐れて逃げ、「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」(19:4)と嘆きます。

◇彼は神の山ホレブまで逃げました。洞穴で夜を過ごすエリヤに神が呼び掛け、彼は応えて「預言者たちが多数殺されました。わたし一人だけが残り、彼らはこのわたしの命をも奪おうとねらっています」(19:10)と訴えるのです。

◇そのとき主が彼の前を通り過ぎて行かれました。激しい風が起こり、地震が起こり、火が起こりましたが、「火の後に、静かにささやく声が聞こえた」(19:12)のです。私たちも恐れや不安、孤独や絶望の時、神の前に立って聞くのは、神の静かな希望の声です。

◇私たちがそれを求めて神の前に立つとき、神はすでに私たちを招いておられます。主イエス・キリストの招きを思い出してください。「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるためである」(ルカ5:32)。

日本キリスト教団 習志野教会    〒262-0044 千葉市花見川区長作町1630-14 

Mail : info@narashino-church.com  TEL&FAX 043-306-5766