説教要旨
    11月15日 「敵を愛しなさい」 大村 栄牧師
             マタイ福音書5:38~48

◇「38:あなたがたも聞いているとおり、「~」と命じられている。39:しかし、わたしは言っておく...」と21節以降6回繰り返される。十戒や律法の言葉は「38:あなたがたも聞いているとおり」なのだが、それが形骸化している現実があった。それに対して主イエスは神の意志に添った本来の意味を説き明かし、これは律法を「廃止するため」ではなく「完成するため」(5:17)なのだと言われる。

◇例えば「21:殺すな」という十戒の第6戒における神の真意は、行為としての殺人を犯さないことだけでなく、殺意を抱くほどの憎しみを抱く内面を問題とした。第7戒の「27:姦淫するな」に関しては、行為に至らなくても「みだらな思いで他人の妻を見る」だけで、「心の中でその女を犯した」ことになると指摘した。

◇殺人など外面の行為でなく、殺意や憎しみ、本能的情欲など、内面を見て裁くとしたら、それは神にしか出来ないことである。

◇「44:敵を愛し」なさいという教えも、内面の課題として捉えるならば、具体的な行動を起こす以前に、私たちの考える「敵」が本当に「敵」なのか、その最終判断を神に委ねるべきなのだろう。

◇「23:あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、24:その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい」。ここに和解の実現の仕方が記されている。

◇大事な礼拝を中断してでも、「24:まず行って兄弟と仲直りを」することは、決して礼拝を軽んじることではない。むしろ和解の努力をしないで神の前に立つことは、それこそが礼拝の冒涜である。

◇なぜならば、私たちの礼拝は神に背く人の罪を、十字架の死をもって取りなして下さった和解の主イエスを仰ぐ時だからである。


暗闇を暗闇が消し去ることはできない。暗闇を消し去ることができるのは光だけである。
憎しみが憎しみを消し去ることはできない。憎しみを消し去ることができるのは、愛だけである。
                             マルティン・ルーサー・キング牧師

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