説教要旨
9月20日 「地上を旅する日々」 大村 栄牧師
ペトロの手紙一2:11~25
◇ペトロは主イエスの召天後、ローマで迫害される奴隷階級のキリスト者に伝道した。ペトロ自身も皇帝ネロの迫害により紀元67年に殉教したとされる。これはそんな状況で書かれた手紙だ。
◇「12:異教徒の間で立派に生活しなさい。そうすれば、彼らは...あなたがたの立派な行いをよく見て、訪れの日に神をあがめるようになります」。「訪れの日」とは主が再び来られる日。僕たちにタラントン(財産)を預けて旅に出た主人が帰ってきて、留守中の僕らの行動によって、ある者には「忠実な良い僕だ。よくやった」と言い、ある者は「怠け者の悪い僕だ」と追放する(マタイ25章)。その時に備えよう。
◇「13:主のために、すべて人間の立てた制度に従いなさい」。あらゆる制度は「主のために」存在する。パウロもローマ書13:1で「今ある権威はすべて神によって立てられたもの」と言う。最高の権威を知る者は、世の権威から解放され、自由に善を行う。(ルター「キリスト者の自由」)
◇後半はペトロの伝道対象である奴隷たちへの勧め。「18:召し使いたち、...主人に従いなさい。善良で寛大な主人にだけでなく、無慈悲な主人にも」。厳しい迫害の中でそうできるのは、「21:キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に続くようにと、模範を残されたから」。十字架の「足跡」をたどって行けば、その先に復活の栄光がある。その「模範」を希望としたい。
◇だがそれが出来ない私たちの罪のために、キリストは「24:十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました」。
◇「神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです」(フィリピ3:14)。ただ主が「忠実な良い僕だ。よくやった」と言って下さるのを「目標」にして、忠実に誠実に「地上を旅する日々」を歩みたい。
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