説教要旨
    9月6日 「光の子になるため」 大村 栄牧師
         エフェソの信徒への手紙5:6~20

◇「8:あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい」。キリストに結ばれて「歩む」とは積極的に他者を照らす行動のことである。「ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである」(マタイ5:15)。

◇「11:実を結ばない暗闇の業に加わらないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。...13:しかし、すべてのものは光にさらされて、明らかにされます。14:明らかにされるものはみな、光となるのです」。暗闇に光を照らす働きが「光の子」に託されている。

◇「コンプライアンス」という言葉は「法令遵守」と訳されるが、それに違反する事件が多い。例えば食料品では使用原料や賞味期限を偽装したりする。誰も見ていなくても決めたことは守らねばならないという強い倫理意識が「コンプライアンス」である。

◇その倫理観を根本で促すのは見えざる神への信頼と恐れである。「13:すべてのものは光にさらされて、明らかにされます」。キリスト者は光として闇を滅ぼすのではない。「14:明らかにされるものはみな、光となるのです」。照らしたものを光にしていく。そういう人を生かし、輝かせる働きがキリスト者に求められる。

◇その奉仕を支えるのは、教会の賛美と交わり、そして感謝だ。「19:詩編と賛歌と霊的な歌によって語り合い、主に向かって心からほめ歌いなさい。20:いつも、あらゆることについて、わたしたちの主イエス・キリストの名により、父である神に感謝しなさい」。

◇私たちが最も「光の子」らしく輝くのは、神への賛美と感謝に満ちている時だろう。それぞれの置かれた場で、暗闇の中に復活の主キリストの光を照らす、「光の子」となりたいものである。

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