説教要旨
    月16日 「世の罪を取り除く神の小羊」
      出エジプト記12:21~27  大村 栄牧師

◇イスラエルがエジプトを脱出するために起こった最後の災いが、「初子の死」だった。イスラエル人の家では、小羊の血を入り口に塗れば、「23:主がエジプト人を撃つために巡るとき、鴨居と二本の柱に塗られた血を御覧になって、その入り口を過ぎ越される」。この災いの猛威に、ファラオも、ついに彼らを解放せざるを得なかった。これがユダヤ人に現代も伝わる「過越祭」の由来である。

◇イエス・キリストを指して洗礼者ヨハネは、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」(ヨハネ1:29)と叫んだ。彼はキリストの十字架において、罪からの解放と新しい出発が実現すると告げたのだ。

◇主イエスが十字架についたのは、ちょうど過越祭の時期だった。弟子たちと囲んだ「最後の晩餐」は「過越の食事」(マルコ14:12)だった。その晩に主は捕らえられ、翌金曜日に十字架につかれた。キリストの身代わりの死によって、罪による滅びが私たちを過ぎ越し、私たちは罪の奴隷から解放された。その愛と恵みを感謝したい。

◇二葉亭四迷は「I love you」を「おまえのために死ねるよ」と翻訳した。十字架に死んだ主は、あなた方も愛を行いなさいと命じた。「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15:13)。それは肉体が死ぬことだけではない。「命」を「時間」と考える。自分に与えられた命を、自分だけで使わずに他者のためにも献げること、これが「13:友のために自分の命を捨てる」ことであり、「これ以上に大きな愛はない」のだ。

◇「おまえのために死ねるよ」と言ってそれを実行して下さった「世の罪を取り除く神の小羊」なるキリストと、いつもこの礼拝で出会い、それほどに愛されている者として新たに歩み出したい。そして私たちも、そのように自分の命を使えるよう願いたい。

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