説教要旨 4月19日
「聖霊を受けなさい」 大村 栄牧師
ヨハネ福音書20:19~23
◇イースターの夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れると共に、それ以上に自分たちが主を見捨てて逃げてしまったという罪責感にさいなまれて、「19:自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへイエスが来て真ん中に立ち、『あなたがたに平和があるように』と言われた。20:そう言って、手とわき腹をお見せになった」。
◇復活の主が弟子たちに言われたのは、平和(シャローム)があるように、という赦しの言葉だった。それを2度言われた後、「21:父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす」、さらに彼らに息を吹きかけて、「22:聖霊を受けなさい。23:だれの罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される」と言われた。
◇罪を赦された者が、赦す者として送り出されていく。だがそれには「聖霊」の力が必要だった。天地創造の始めに神がアダムの「鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2:7)。「命の息」の再注入は人間の「再創造」と言えよう。私たちは主の日の礼拝において、聖霊によって「再創造」され、罪の「赦し」を得て、その赦しの恵みを分かつ者として「派遣」される。
◇こうした聖霊体験はペンテコステにおいて最大規模に起こった。ペトロの語る説教を聞いた人々の3000人が神を信じてバプテスマを受け、史上初の教会が誕生した。「使徒信条」は「我は聖霊を信ず」に続いて「聖なる公同の教会...を信ず」と告白する。これは「聖霊を信じる」事と「教会を信じる」事が一体であることを示す。
◇その教会を生み出し、昔も今も、これからもずっと生かすために、復活の主イエス・キリストは「22:聖霊を受けなさい」と言われる。このことを感謝して受けとめ、聖霊の働きに仕える教会であり、私たちでありたい。
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