説教要旨

10月27日 

 「教会のかしら」  牧師 大村 栄
     コロサイの信徒への手紙1:15~20

◇パウロの弟子エパフラスによって開拓されたコロサイの教会に、「天使礼拝」(2:18)など異端的な信仰の問題が生じた。現代で言えば占いやまじない、迷信などだろう。昔も今も教会には信仰の違いや、それによる対立や分裂が絶えない。「頭(かしら)であるキリストにしっかりと付いていない」(2:29)と教会は乱れ、崩れていく。

◇「15:御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です」。キリストは天地創造以前からおられ、神は御子と共に、御子のために天地を創造された。だから御子イエスは「見えない神」を示す「見える神」なのである。

◇「18:また、御子はその体である教会の頭(かしら)です」。キリスト以外のものを頭に戴いたら、それは教会でなくなってしまう。

◇神は「20:万物をただ御子によって、御自分と和解させられました」。キリストの十字架は「和解」のしるしである。神は世界を造ったら造りっぱなしで放置する方ではない。愛をもって造られたからには、これをとことん愛し、完成への道を示して下さった。それが御子による神の側からの一方的な「和解」である。

◇このような神の深い愛に応えて互いに忍び会い、赦し合い、愛し合う(コロサイ3:13)世界を築いていくことが、神の望まれる天地創造の完成である。「14:愛は、すべてを完成させるきずなです」。

◇「きずな」は英語で言うと「バインド」に近い。バラバラになりそうなものをキリストの愛という帯で結び合わせ、まとめ上げられた集団。それが私たちの教会である。色々な違いのある私たちだが、ただキリストを信じる信仰の絆でしっかりと結ばれ、キリストのみを頭(かしら)とする教会に仕えつつ、世界に神の愛の完成を目指して、ひとつとなって進んでいきたい。

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