説教要旨

10月20日 

 「無からの創造ーギデオンの勇気」
        士師記7:1~8  牧師 大村 栄

◇出エジプト後、まだ王のない時代のイスラエルは外敵の侵略に備えて、神が「士師」と呼ばれる指導者を選ばれた。神はミディアン人の攻撃に苦しむ人々の叫びを聞き、ギデオンを選んで士師とされる。だが彼は「ミディアン人に奪われるのを免れるため、酒ぶねの中で小麦を打っていた」(6:11)という臆病者だった。

◇彼に主の使いが現れて「16:わたしがあなたと共にいるから、あなたはミディアン人を...打ち倒すことができる」と呼びかける。ギデオンは散々拒んだが、幾つかのしるしを見せられ、迷った末についに立ち上がった。今日の7章で、彼は神が共にいて下さるとの確信をさらに得て、いよいよミディアンとの戦いに挑む。

◇しかし主は言われた、「2:あなたの率いる民は多すぎるので、ミディアン人をその手に渡すわけにはいかない」。そのままでは自力で勝ったと誇るからだ。32,000の軍勢が3分の1以下の10,000人に減らされ「4:まだ多すぎる」と、水を飲む仕種で選別し300人に減らされた。

◇しかし結果的にはこの僅か300人をもって、十数万とも言われるミディアンの軍勢に夜襲をかけて蹴散らし、大勝利を収めた。私たちが増やすことを望む時に、神は減らすことを命じられる。

◇去っていく兵士たちの後ろ姿を見ながら、ギデオンは神を信頼せずにおれない心境に追いこまれていっただろう。地上の望みがひとつまたひとつと消えるたびに、代わりに神への信頼と信仰が強められ、深められていく。無に近付くことを恐れてはならない。神の創造の御業は、無の世界にこそ働くのだ。

◇神は「光あれ」と命じられた。すると光があった。それが天地創造の原点である。無からでなければ神の創造は行なわれない。キリストに示された神の愛を信じて、明け渡す人生をたどりたい。

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