説教要旨

10月6日 
 「小さな事に忠実な者」 牧師 大村 栄
        ルカによる福音書16:1~13

◇「1:ある金持ちに一人の管理人がいた」。彼は財産管理のいい加減さを主人にとがめられ、解雇されそうになったので、主人に借金のある人々の負債を減免するなどして失業後に備えた。それを見た主人は何と、「8:この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた」。不正な手段をほめたのではない。自分の将来に備えた機敏さに感心したのだ。

◇誰でも自分の将来のために備えをするものだが、最大の備えは天国への備えだ。「9:不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる」。「不正にまみれた富」とはこの世の富だ。それを「金がなくなったとき」、すなわち地上の富が無意味になる天国に備えて、いま生かして用いよと言う。

◇「10:ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である」。この世の営みは「ごく小さな事」であり、不正に満ちている。しかし「11:不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか」。日常の営みに誠実に、忠実に生きるならば、やがて「本当に価値あるもの」を託される時が来るのだ。

◇その時とは「9:永遠の住まいに迎え入れてもらえる」時、すなわち天国に迎えられる時である。その時のために作るべき「9:友達」とは、「行ってあなたがたのために(天国の)場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える」(ヨハネ福音書14:3)と言われる主イエス・キリストに他ならない。

◇この方を友とするために、私たちは日々の出会いの中ですべきことがある。「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25:40)。「最も小さい者」に愛の業を行う者が、キリストの友であり、「10:ごく小さな事に忠実な者」と評価されるのだ。

◇「13:あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」。この世の富は決して主人ではない。それは「10:ごく小さな事」に過ぎない。しかしこれに忠実に生き、これを有益に生かしつつ、やがて与えられる「本当に価値ある」「永遠の住まい」を目指すものでありたい。

日本キリスト教団 習志野教会    〒262-0044 千葉市花見川区長作町1630-14 

Mail : info@narashino-church.com  TEL&FAX 043-306-5766